2020年のコロナ禍以降、厳しい状況に立たされる観光業界。そんな逆境の中で活路を見出した、スパリゾートハワイアンズの新しいコミュニケーション
#YouTube #YouTuber #テーマパーク #観光業界 #PR事例
2022.04.08 / Case Study
福島県いわき市に位置する屋内テーマパーク「スパリゾートハワイアンズ」は、2011年に東日本大震災に見舞われました。一時休業に追い込まれる逆境の中、全国26都道府県での「フラガール全国きずなキャラバン」を通じて、日本中を元気づけてこられました。
震災の先に待ち構えていたのは、新型コロナウイルスの感染拡大。首都圏からの来場者は激減し、ご時世的に広告も打ち出しにくいことに加え、各在京TVメディアの地方ロケ自粛も重なり、施設の魅力発信方法を模索することとなりました。
そんな逆境の中でご提案したのが
|YouTuberとのリレーション構築
という新たな挑戦です。
コロナ禍での外出自粛を通じて、YouTubeやNetflixなどのプラットフォームでの動画コンテンツの視聴習慣が圧倒的に増加しています。一見、コロナ禍でYouTuberに追い風が吹いているように思えましたが、実際は、YouTuberたちも自粛ムードの中で積極的に外で撮影することを控えており、再生回数・登録者数のアップを図るためのネタ探しに苦戦していました。
両者の状況を踏まえ、スパリゾートハワイアンズに対して「YouTuberが安心して思いっきり遊ぶ企画を撮影できる環境づくり」をご提案しました。YouTuberからの撮影依頼を受け入れる体制を設けていただき、プラチナムからYouTuber事務所へ働きかけました。
その結果、2021年夏、3ヵ月で約30組(総チャンネル登録者数約825万人)のYouTuberが撮影で来場!コロナ禍においても、夏のスパリゾートハワイアンズの魅力発信は大成功しました。
この夏のYouTuber向けのアクション以降、動画を見たさらに別のYouTuberからも依頼が来るようなサイクルが生まれ、YouTuberにも愛されるテーマパークへと変貌を遂げました。今年に入ると、チャンネル登録者数が数百万人規模の大型YouTuberからも依頼があるなど大きな成果が継続して生まれています。
急速な世の中の変化で突如訪れた逆境の中でも、新たなコミュニケーションへの挑戦を仕掛けたアグレッシブな姿勢から、今後の可能性を見出した活動となりました。
株式会社プラチナム
PRコンサルタント 樋口