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2年前から発売されている既存商品、どうアピールするか。

スーパーチェーンの「ベイシア」からご相談をいただいたのは2021年の春。「近畿大学が開発した『ブリヒラ』を有名にして売りたいんです」という短期集中で成果を追い求めるご相談でした。

ブリヒラは、ブリのうまみと、ヒラマサの肉質の硬さと美しさの両方を併せ持つ交雑種。うまみが強い一方で赤身が多く夏場になると変色しやすいブリと、赤身が少なく身も固いため夏場に重宝されるヒラマサの2種を交雑することで、夏場でも肉質のよい魚としてご提供できるのです。

「近畿大学が開発した新魚種か…!ふむふむ…注目度も高そうだな!」と思い、初めて聞いたブリヒラを検索してみると、

…2019年!?

ブリヒラはすでに2年前からベイシアで期間限定販売されていたのです。新情報や初出し情報は、メディアや生活者の目に留まりやすいですが、2年前から存在するブリヒラ、どうやってこのタイミングで有名にするのか。ベイシア・近畿大学・プラチナム、3社で作戦会議を重ねました。

「ハイブリット種」というワード設定

3社での打合せで、ブリヒラの特徴や販売戦略についてヒアリング。深堀っていくと、

・2種の魚を合わせて開発された交雑種、いわゆる「ハイブリット種」の販売は世界初※であること

・コロナ禍の家食需要の高まりを受け、前年よりも販売数を増やす

という背景を見出しました。

この「世界初」であることと、交雑種ではなく「ハイブリット種」というワードを用いたコミュニケーション方針をご提示しました。さらには、販売を“コロナ禍での家食需要を踏まえた本格展開”として位置づけることもご提案させていただきました。

この「世界初」であることと、交雑種ではなく「ハイブリット種」というワードを用いたコミュニケーション方針をご提示しました。さらには、販売を“コロナ禍での家食需要を踏まえた本格展開”として位置づけることもご提案させていただきました。

※①産学連携でブリ類のハイブリッド種を本格販売すること②魚のハイブリッド種で本格6次産業化をしていることの2つの点において世界初。(いずれも近畿大学調べ)

主婦向け番組の長尺OA、ブリヒラ売上激増!


この方針が功を奏し、TV番組をはじめとする多数のメディアでブリヒラへの注目が高まりました。ベイシア各店舗でのブリヒラの売上は前年から激増し、主婦向け番組ではベイシア店舗紹介も含む8分ものOAにまでつながりました。短期間の活動で売上UPへの貢献を果たしました。

既存商品であっても、メディアと生活者の視点で特徴や魅力を俯瞰して見直すことで、鮮度の高い商品としてアピールすることができます。丁寧な情報開発と文脈設計、PRの醍醐味の1つです。


株式会社プラチナム 戸田