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2022.10.18 / How To
突然ですが質問です。皆さんの企業では、SNSをいくつ運用していますか?複数のSNSアカウントを持っている企業がほとんどではないでしょうか。今や多くの企業が何かしらのSNSアカウントを持っていて、Twitter、TikTok、Instagram、Facebook、YouTube、LINEなどさまざまなSNSを運用しています。
もう一つ質問です。皆さんの企業アカウントは成功していると思いますか?この質問には、回答に悩まれる方が多いのではないでしょうか。
フォロワー?リーチ?エンゲージメント率?売上?何を「成功」と捉えるのかは、企業アカウントの目的・役割ごとで変わります。「成功」または「失敗」とすぐに回答できなかった場合、SNSの運用目的が不明瞭になっている可能性が高いです。
ただ“なんとなく”日々運用していくのではなく、まずは【何がゴールか】を定め、その上で【どのSNSで何を発信するのか】を戦略的に考えていく必要があります。
SNS運用の戦略を立てる時、SNSプラットフォームごとに考えるべきか、SNS全体で考えるべきか、どちらが良いと思いますか。
オススメとしては「SNSごとではなく、SNS全体を通して何を発信していきたいのかを考える」ほうが本質的だと考えています。つまり、まず企業として何を発信すべきかを戦略的に考えるということです。
例えとして「受験勉強」を思い出してください。受験勉強は「志望校合格」(=KGI)を目指して、国語・数学・英語・理科・社会でそれぞれ必要な「点数」(=KPI)を取るために、限られた時間の中で戦略的に勉強を進めなければなりません。戦略的に効率的に勉強していくために、自然と以下のような手順で向き合っていたと思います。
多くの人が「最終ゴール」から逆算して各科目の「目標」を設定、そこにたどり着くための「日々の勉強計画」を戦略的に考えていたはずです。
SNS運用も同様です。ただなんとなく各SNSを毎日運用するのではなく、「コミュニケーションのゴール」から逆算して、各SNSの「目標」を設定し、そこにたどり着くまでの「日々の運用計画」を戦略的に考えることが重要です。
具体的にどのような手順で全体のSNS戦略を組み立てるか。色々な切り込み方がありますが、今回はそのうちの1つをご紹介します。
3STEPで考えます。
①企業として発信したいことの明確化
②発信したい内容に応じて発信するSNSプラットフォームを選択
③SNSプラットフォームごとにさらに戦略立案
今回は企業戦略からSNS戦略へブレイクダウンしていく①と②を詳しくご説明します。③はまた別の機会にご紹介します。
①企業として発信したいことの明確化
あなたの企業がターゲットに発信したいことは何でしょうか。
ヒントは企業理念や行動指針、ブランドメッセージなど、さまざまなところに隠れています。今の課題も踏まえて、伝えたいことを書き出してみてください。
この作業は、経営やマーケティング・広報全体に関わるコミュニケーション戦略の根幹でもあります。できれば、経営者やマーケティング・広報、ブランドマネージャーなど、社内の人を巻き込んでチームでディスカッションしてください。
例えば、商材がドレッシングの場合…
・さしすせその調味料ほど必需品ではないけど、ドレッシングで変化がだせる!
・サラダにかける以外にも使い道がたくさんある!
・原材料にとてもこだわっている!
・つくり手と生産過程がすごい!
などを伝えたい場合、
発信すべきことは、
・「いつもよりちょっと美味しくなる」というメッセージ
・アレンジレシピ
・商品開発の裏側、こだわりの原材料
・原材料の生産者の声
などに整理することができます。
ここまで整理できれば、あとはそのコンテンツ・メッセージを発信するのに適しているSNSを選択するだけです!
②発信したい内容に応じて発信するSNSプラットフォームを選択
SNSの特徴を踏まえると、【認知拡散】【理解促進】【行動変容】の3段階の役割に分類することができます。SNSの特徴と役割を踏まえて、各コンテンツの発信方法を検討していきます。
例えば、アレンジレシピを発信するのに適しているSNSはどれでしょうか。アレンジレシピは写真や動画などの視覚情報とある程度の文章がないと、どんな料理なのか伝えられないので、その時点でメインとなるSNSはInstagram・YouTube・note・TikTokになります。
また、アレンジレシピは一過性のものではなく「保存」や「検索」で必要な時に見てもらいたいコンテンツなので、ストック型のInstagram・YouTube・noteがよいと考えられます。
アレンジレシピを開発したら、画像と横型動画・縦型動画を一気に撮影し、形式に沿って投稿します。最大限活用する場合、以下のような流れを作ることができます。ここまで決まれば、あとは各SNSで運用戦略・運用計画に落としていくことになります。
SNS運用を成功させるのに一番大事なことは、体制づくりだと考えています。
各SNSごとに管理している部署が異なったり、外部の運用会社にバラバラに戦略立案を依頼していることで、統制がとりづらい状況を抱えた企業も散見されます。それにより、各SNSで人格が異なり、受ける印象も違うという状況に陥りがちです。特徴に合わせて表現を変える必要はありますが、最終的に企業として伝えたいことは統一されるべきです。これはSNSに限った話ではなく、PR・広告などコミュニケーション領域全体にも横断して浸透されるべき考え方です。
バラバラに担当者や運用会社を決めてそれぞれで戦略を立てるよりも、コミュニケーション領域を統制するチーム・人が存在し、共通戦略に沿って統制できる体制を構築することが理想的です。
プラチナムでは、コミュニケーション全体設計から、PR・SNSの戦略立案、SNS運用計画・運用までワンストップで行っています。また、運用に必要なキャンペーンやSNS広告、コンテンツクリエイティブもご提案しています。お気軽にご相談ください!
株式会社プラチナム 坂ノ上あいみ