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4分の3以上の学生が就活中はネガティブに。就活支援サービスとして寄り添える方法を模索

事前の調査(※1)によると、就職活動生の4分の3以上が就職活動に対して気持ちが沈んでしまっていることが判明。就職活動の早期化・長期化やアフターコロナによるオンライン・オフライン両方を使った選考により、自分の素や長所をうまくアピールができず、悩む就職活動生が増加していました。

※1 株式会社i-plug実施「【2024卒対象】就職活動状況に関するアンケート」(2023年5月)

企業からオファーが届くオファー型就活サイト「OfferBox」を手がけている株式会社i-plugは、より”自分らしい就活”をしてほしいと就活生に寄り添った応援方法を模索。i-plugとプラチナムで議論を重ね、”視線が上がる広告”のアイデアが生まれました。

施策は、大学4年生の採用面接解禁、大学3年生の本格的な就活スタートのタイミングであった6月1日に実施されました。「意識して上を向くだけでポジティブな気持ちになりやすい」という行動心理学の考え方を生かし、あえて空白が目立つようなデザインで制作。渋谷駅と関東4大学周辺の消火栓に広告を掲出しました。

この広告はSNSを中心に話題となり、多くのメディアでも露出。HPアクセス数も前週比114%になるなど、多くの反響をいただくことができました。

今回は、i-plugの鹿毛さん・高根さんと、プラチナムメンバーに話を伺う形でご紹介します。

「チャレンジングな提案が逆によかった」プラチナムとの初めてのお仕事

鹿毛さん

プレスリリースなどの広報的な活動はできていましたが、「これまでとちがうなにかにチャレンジしたい」そんな想いから今回初めてご相談しました。

PL清水(アカウントエグゼクティブ)

じつは最初、ご提示いただいたご予算を大きくはみでた企画をご提案したんです。笑

高根さん

ちょうど予算組みをしていたタイミングでもあり、チャレンジングな提案をいただいたことで「このくらいの予算があれば、こんなことができるのか」という基準になりました。メッセージ広告企画は会社としても初めての取り組みでしたが、社内へも説明がしやすくなりました。

学生たちに届けるための両社のこだわり

PL渡邊(マネージャー)

i-plugさんには、OfferBoxを「就活生に“寄り添う”ようなサービス」として訴求したい想いがありました。直接的に“寄り添う”というメッセージを伝えるよりも、間接的な表現によってその想いが伝わるような企画の方向性を模索するように、途中からなりましたね。

PL藤田(プランナー)

就活生へのメッセージの伝え方はとても慎重に議論をしてきていて、“見るだけで自然と背中を押されるようなメッセージができないか”を考えました。学生時代の記憶から“目線を上げるとポジティブになる”というファクトに着目しました。

大きな広告面に目線より上の部分にだけメッセージがあしらわれていたら、いい意味での違和感にもなるし、メッセージ広告全体で就活生の背中を押せたらいいなというという発想にいたりました。

高根さん

この目線を上げるメッセージ広告のアイディアを伺ったときは「これだっ!」とチームも満場一致でした。元々ちがう方向性で議論を進めていたんですが、ガラッと変わり、誰もイヤな気持ちにならない、“寄り添い”具合いも絶妙なバランスだなと感じました。

鹿毛さん

学生に対して押し付けにならないように、とにかく気をつけるようにしました。このアイディアが単なる綺麗事にならぬよう、エビデンスをしっかり持つようにしました。今回は前野教授に、目線を上げることによる効果を監修いただくようにしました。

PL渡邊(マネージャー)

OOHのタイミングや公開場所にもこだわっていました。就活解禁である6月1日は木曜でしたが、その日にOOHを公開することの意味の大切さをi-plugさんにもご理解いただき、就活生や一般の方々にちゃんと見ていただける場所で公開することを目指しました。

全員にとってポジティブなプロジェクト

高根さん

X(Twitter)での反響が最も大きく、世の中に広がっていく手応えを感じました。就活生からも「めっちゃ元気でた」などリアクションがあり、OfferBoxへの検索ボリュームも高まりました。プロジェクトの実現にあたり、プラチナムによる<できること/できないことをはっきりさせながらのスピーディーな進行>も成功要因だったなと感じます。

鹿毛さん

インナーコミュニケーションの面でも影響がありました。社員もお客様も「この企画いいね」とリアクションしてくれることが多く、これまでのPR施策のなかでも最も反響があったと思います。プラチナムさんにはだいぶざっくりしたご依頼でスタートさせてもらったプロジェクトでしたが、意見も汲み取っていただき、快く元気に対応していただきました。笑

PL清水(アカウントエグゼクティブ)

実現にむけて、スピーディーに、そして密にコミュニケーションを重ねました。就活生たちの気持ちは、やはり鹿毛さんや高根さんのほうが把握されているので、お互いの力が合わさってできたプロジェクトだなと感じています。就活生にも、i-plugさんにも“寄り添い”ながらがんばりました!

8月28日 日経クロストレンド「広告クリエイティブの今2023」でもご紹介いただいたので、よろしければご覧ください。



プラチナム 清水・渡邊・藤田