SHARE

メディア・リレーションとは

テレビ、新聞、ラジオ、雑誌、WEBメディアなどの記者・担当者と良好な関係を築き、信頼関係を維持することです。メディア・リレーションを構築することで、消費者ターゲットに届けたい情報があるときに、メディアを介して情報を広めることができるようになります。メディア・リレーションはPRの基礎であり、メディア露出獲得・拡大のためには不可欠です。

メディアプロモートの9割は片思い

メディアリレーションはよく“恋愛”に例えられます。気になるあの子に振り向いてもらうべく、あの手この手を使ってアピールし、一途にアプローチを続けます。時には”心理戦”も…。メディアリレーションも同様です。メディアに取り上げてもらうべく、そのメディアが好きそうな切り口を考えたり、周辺情報を集めたり、実際に体験してもらったりして、根気強くアプローチを続けます。

しかし、メディアプロモートの9割は、片思い。メディアには日々色んな取材が舞い込んできますし、1日に届くニュースリリースは100件以上、たくさんの企業からアプローチを受けています。メディアへの気持ちは、基本片思いであるということをいつも念頭においた上で、情報提供を行い、リレーションを構築していく必要があります。

プラチナム ブログ記事

メディアと最高のパートナーになるために今やるべきこと

1. メディアの正しい理解

良好なメディアリレーションを築くためには、まずメディアを理解する必要があります。メディアの基本情報はもちろんのこと、直近3ヶ月の傾向やどのような情報を好むのか、どのような切り口が多いのか、SNSではどういった情報を発信しているのか等々。あらかじめリサーチを行った上で情報提供をするようにしましょう。

また、メディアと直接話す機会があるのであれば、その場で実際にメディア側が求めている情報をヒアリングをすることも一つの手です。メディアの声を聞くことで、それ以降、より質の高い情報提供が可能になり、良好なメディアリレーションにもつながります。

2. 一企業の情報を社会性・時事性のある”ニュース”にデザインする

情報を“ニュースにする”ことを意識しましょう。自分が紹介したい情報をそのまま伝えるだけでは、ただの宣伝になってしまいます。人間は本能的に宣伝や売り込みを嫌う習性がある上に、公平な立場から情報を発信しようとしている記者からすると、ジャーナリズムを妨害されたような印象を与えてしまいます。

メディアに情報を紹介する際には、ストレートに自社の取り組みや新情報を伝えるだけでなく、ある種の客観性を持って情報を伝えることが重要です。ここでいう客観性とは、業界全体の傾向や、世論、時事性、最新トレンドなどとかけ合わせて情報をデザインすることです。社会的な価値が伝わるように一企業の情報を“ニュース”に昇華することが重要です。

そして、ここでもう一つ重要なこととして、記者と同じ土俵で会話ができるためにも、自社の情報だけでなく、業界全体あるいは社会全体のトレンドを日々インプットしておくことも重要です。

プラチナム ブログ記事

3. 継続的なネタ提供と定期的なコミュニケーション

記者の方々は、取材先でたくさんの人と交流をしてます。なかには、著名人や政治家などとも会われています。一企業のPRパーソンとして自分達を覚えてもらうためには、継続的かつ定期的なコミュニケーションが欠かせません。

メディア関係者は多忙なので、あまりしつこく連絡をとることは避けるべきですが、新情報があるタイミングでは、地道に情報提供を続けることをお勧めしています。最近はオンラインでの打ち合わせも増えていますが、ときには直接伺ってお話することも大切です。

メディアとは“対等なパートナー”であることが大切

メディアと良好な関係を築くためにできること・やるべきことをご紹介してきましたが、基本的に特段難しく考える必要はありません。あなたが日頃、家族や友人、恋人と良好な関係を築くためにしていることを実践できれば問題ないのです。(大切な人の誕生日にはプレゼントを贈るし、恋人には定期的かつ継続的なケアが必要でしょう)
その手法は十人十色です。自己流のリレーション構築術を見つけることがメディアリレーション構築の一番の近道です。

そして、基本的には企業のPRパーソンが情報を広めたいときにメディアの力を頼りますが、メディア側が情報を欲する時、取材したいときには企業を頼ります。お互いが対等な関係を築き、Win-Winな関係を築けることが、最終的にメディアリレーションの目指すべきところではないでしょうか。




株式会社プラチナム 戸田